「ピーターラビット展」に行ってきました。

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

先週末の話なんですが、グランフロント大阪で開催中の「ピーターラビット展」に行ってきました。

 

作者のビアトリクス・ポターさんの生誕150周年を記念してのもので、私家版「ピーターラビットのおはなし」の原画や、スケッチ、草稿、暗号で書かれた作者の日記など、すべてが日本初公開だそうです。

↑前売り券限定グッズのプチプレート。

可愛いけど、ほんとに「プチ」。醤油皿くらい。

まあ、使いませんけど。

 

これがセットになると1100円の前売り券が1900円……。

いや、野暮なことは言わないでおきましょう。

 

展覧会自体はとてもよかったですよ。

確かに貴重な資料が揃ってました。

 

 

世界中で愛され続けている「ピーターラビット」。

この展覧会は、その生みの親であるポターさんの人物や生涯を紹介するものでもあります。

 

ポターさんは、1866年、ロンドンの裕福で厳格な家に生まれました。

遊び相手もなく、勉強は家庭教師を通じ、学校にも通わず……監獄の中のように孤独な暮らしの中で、ポターさんは動物や自然のスケッチに楽しみを見出していました。

 

その精緻さへの探求心は凄まじく、時には死んだ動物を解剖し、骨格まで詳細に観察したそうです。

のちの「ピーターラビットのおはなし」に見られる、圧倒的なリアリティの源泉―――鋭い観察眼や精密な記憶力は、少女時代から絵を描くことで培われたのかもしれません。

 

あるとき、元家庭教師の息子のノエルへ、ポターさんは絵手紙を送ります。

ノエル君、あなたに何を書いたらいいのかわからないので、4匹の小さいうさぎの話をしましょう―――

これがすべての始まりでした。

 

この時の絵手紙をもとに誕生した「ピーターラビット」の絵本は、やがて自費出版され、たちまち大人気となります。

しかし、絵本作家となったあとも、ポターさんの窮屈な生活は変わりませんでした。

 

30代も後半になって、ようやくポターさんは両親の呪縛を振り払い、想う人との結婚を決めます。

ところが婚約からわずか1か月で、婚約相手のノーマンさんはリンパ性白血病で亡くなってしまいます。

 

悲しみの中で、ポターさんは湖水地方にあるヒル・トップ農場を購入します。

農場経営者としての仕事に打ち込むことで、愛する人を失った悲しみを忘れようとしたのかもしれません。

この湖水地方の風景や建物は、「ピーターラビットのおはなし」にもたびたび登場することになります。

 

世界的絵本作家として知られるポターさんですが、すぐれた農場経営者としても高く評価されています。

キノコの研究にのめり込んだ時期もあり、時代が違えば、女性学者として大成していたかもしれません。

 

 

実をいうと、私は「ピーターラビットのおはなし」を、子どもが生まれるまで読んだことがなかったのです。

息子が生まれてから、絵本を次々と購入する中でも、この世界的名作はそのサイズの小ささや、話の長さなどから、

ちょっと、読み聞かせには向いてないかな

と、手を出すのをためらっていたのです。

 

ようやくその中の1冊、「パイがふたつあったおはなし」を読み聞かせたのは3歳になってからです。

その時は、最後まで読めなくても無理はないな、と思って読み始めました(かなり長い話です)。

 

ところが、息子はその場から動こうともせずにこの長編絵本を夢中になって聞き、その後も何度もリクエストしてきました。

そして、他の「ピーターラビットのおはなし」も次々と読み始めたのです。

 

本物の名作とはすごいものだ、と感心せずにはいられませんでした。

 

同時に、大人になって初めて触れた「ピーターラビット」の世界に、私自身も深く魅了されていました。

 

その割に、このブログでいまだに紹介していませんが、それは私がまだこの物語を十分に読み込めていないから、ということもあります。

いずれ、満を持して紹介文を書きたいと思っております。

 

そうですね、100冊紹介記念くらいに。

 

 

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